2020.06.22

あなたと情報、変わっているのはどっち?

こんにちは。
宗 大輔です。


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まるで僕たちを祝福しているメロディのようだね

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15年ほど前、解剖学者・養老孟司さんの書いた「バカの壁」が500万部超えの大ベストセラーになりました。

その中で書かれていたこと、

「人は常に変化している。情報は変わらない。

それなのに人はその逆だと思って生活している」


考えてみれば、シンプルなことなんですが、

例えば昔観た映画でとても感動したものがあったとします。

でも20年経って改めて観てみると、

なんかあんまり面白くないなと感じたことはありませんか?


この場合、映画自体は今も昔も同じ”情報”ですよね。

でも観ている側の感じ方が変わった。

つまり自分が変わったということになります。

何が変わったのか。

もちろん、人の意識、心です。


こんな言葉を聞いたことがあります。

「心変わりがなかったら、すべての恋愛は幸せになる」

でも常に心変わりしているのが人の宿命、

なかなかもどかしいところですよね(笑)


でも普段から、自分が常に変わっていると思いながら生活している人はほとんどいないかと思います。

なぜならいろんな面で不都合が起こるからです。

仕事でも昨日交わした契約の内容はずっと続いていて、それを守るのが社会のルールですよね。

それを、

「昨日は良いと思って契約したけど、今日の俺は嫌だと言っている。なぜなら昨日と今日の俺は変わってるから」

こんなこと言おうものなら、

それこそ周りから「変わり者」というレッテルを貼られますよね(笑)

このような社会的なこと、また自分の生活の安定という理由から、脳はあなた自身に「あなたはずっと変わりませんよ」と思ってもらわないと大変なんです・・・。


でも人、というか生き物すべて、もっといえばこの世にある物質はすべて”常に変化”しています。

その事実はもう2500年前にギリシャの哲学者ヘラクレイトスが、

「万物は流転する」

という言葉で言い表しています。


これまでの社会であれば、

人の意識が常に変化する、言いかえると、生まれ変わっていては困っていたんです。

でもやっぱり人は常に変化しています。

その証拠に毎日、毎時間、毎分、毎秒、自分の気分ってコロコロ変わりますよね。


でもこれからの社会は、

この「人は変化する」という事実がよりクローズアップされると思うのです。

そしてその変化とは、「常に人は成長していく」ととらえることもできます。

成長というのは何も勉強や仕事に打ち込むという意味だけではありません。

いくつになっても興味のあることにチャレンジしてみたり、今まで以上に自分にやさしくなれたり、人に親切にできたり。

こんなことも”成長”というカテゴリーに入るのではないでしょうか。


アフターコロナから何年掛かるか分かりませんが、人はそんな「楽しみながら成長する」時代に入れると思います。

それまでは自分が変わっているという事実を少しずつ実感していって、変化に”慣れ”ておくこともいいですね。


そんなことを書いていると思い出した話があります。

ある新婚さんが、新婚旅行でパリの空港に降り立った時、

「ねぇ、さすがパリだね。空港のアナウンスもなんだかおしゃれな音楽に聞こえる。まるで僕たちを祝福しているメロディーのようだね」


でももしパリ滞在中にケンカして、帰りの空港に来てアナウンスを聞いたら、今度はどう聞こえるんでしょうね(笑)


まぁ、人は変わる、それも良いほうに成長する。

そう考えるとどんなことも楽になります。


良きに計らえ、ですね(笑)





The fun is coming now.
お楽しみはこれからだ!

それではまた。
2019 - CRUISE TO FUTURE